木のぬくもりを感じられる生活ー丸太で椅子とテーブルを作りましたー
- 2011/11/22(火) 14:47:04
大磯の画廊「エターナル・ブルー」さんの展示用台として
製材所で椅子を作ってもらいました。
○椅子は、高さ420mm直径250mmの杉です。(単価5,000)
○テーブルは、長さ1820mmx巾300mmx厚み40mmです。(単価¥8,000)
○製材所の方がとても親切で、とても良い木を選んで下さいました。
白いなめらかな木肌、心材の黒と辺材の白の対比が綺麗でしょ?
製材所で梱包し、宅急便で配達しました。もちろん、神奈川県の木です。
私達の生活を守ってくれている神奈川県の森を身近に感じられる一品です。
興味のある方は、是非お問い合わせ下さい
きっと、一味違うエコで素敵なインテリアになると思います

「実習型 木造建築学で木材市場を見学」
- 2011/11/08(火) 15:04:42
2011年は、国際森林年にあたります。
今、TPP参加の是非が問われています。農業団体は、食料の
自給率が下がると反対しています。
木材、国産材は、同じ事を1950年代に体験しました。
外国に比べ、小径木から伐るため、その当時、品質も安定せず、
値段も急峻な山地から切り出す材と、大規模な工場生産の
外材とでは、国産材の方が高いので、国産材は、競争に負けました。
値段も外材にひっぱられるように安くなり、林業は、儲かるものでは
なくなりました。けれども、高い関税をかけたとして、林業は衰退
しなかったかと言えば、そうではないでしょう。
今は、2011年。日本人は試されています。どの位日本人は、
過去に学ぶことができたでしょうか。当時の林業資料を
紐解くと、林業再生のカギは地産池消と、大規模化である。とあります。
何だか聞いた様な話です。TPPは、有効な対策とセットに
しなければ農業も林業と同じ道をたどるでしょう。
前置きが長くなりましたが、去る10月15日に
「実習型 木造建築学で木材市場を見学」の講座が舞浜の
木材市場で行われました。私は、講師として参加しました。
東京中央木材市場
(写真も沢山載っています)
まず最初に、「木材市場に来たことがある人!」とたずねた所、
一人も手が挙がりませんでした。
また、機械ガンナを使って木材を加工する所を見ると、
仕上がった木の肌の感触が、荒木のものとあまりに違うので、
多くの学生が物珍しげに木肌に触れていました。
カンナくずがでてくると手の中でふわふわとその感触を楽しみ、
非常に興味深げでした。木挽きによる実演もありました。
私は、考え込んでしまいました。
「削った木に触れた事が少ないのではないか?」
それは、かなりショックな体験でした。確かに今の住宅に
ムクの木肌はありません。
高校生の社会科見学で、日本人全員来させた方がいいんじゃないか?
何というか、頭の柔らかい内に木のことを教えておかないと、
プラスチックの飼育箱にしか住んだことがなければ、それでいいと
思うのではないか?と不安になりました。
この「実習型木造建築学」という講座は大学横断型で、これからの
木造をになう若者を養成しようという試みです。建築学を学ぶ
修士達が主な受講者です。
安全で美しく、耐久性のある木造を作るには、木の性質を理解している
担い手が必要だという見地から政府がお金を出して、作っている講座です。
一般の家は程ど木造なのですから、
このような授業が長く続いて欲しいと思います。
東京中央木材市場では、このような見学会を行いたい団体・個人には広く
門戸を開いているそうですので、木材をご覧になりたい方
舞浜にいらっしゃいませんか?
いつでもご案内致します。


大震災後のベニヤについて
- 2011/04/01(金) 17:24:34
大震災後構造合板がありません。問い合わせの用語が混乱しているようなので、ここで、ベニヤの種類について述べておきます。
大きく分けて、ラワンベニヤには、下地用とT1、T2、と言われている造作用のものがあります。
そして、下地用のベニヤと同じ用途に使われるものとして、
構造用パネルと呼ばれる「OSB」があります。
まず、「野地ベニヤ」といわれているものは、「9mmのラワン構造用合板特類 F4」 に当たります。ここに色々な情報が含まれていますね。こんなに!
1 厚みが、9mm
2 樹種が、ラワン
3 強さの認定が、構造用の倍率取れている
4 糊の強さが、常時水にぬれても大丈夫(特類)
5 ホルマリン放出量が、少ないので室内に使っても面積の制限がない(F4)
「野地ちょうだい。」
「ラーチでもいい?」
こういう会話もよく聞きますが、ラワンが入手しにくくなったこともあり、
上記2の樹種が針葉樹のパインに置き換わったのがこのラーチというものです。
ちなみに昔は9mmを「ノジ」と言いましたが、今は12mmを使っている所も多いので、単に用途として屋根の下地に使うベニヤをくれ、と言う意味にも
なってます。
次に「コンパネ」と言われているものですが、住宅関係者がコンパネというときは、壁や床の下地として使えるベニヤという意味です。
せき板に使うコンパネと住宅関係者が言う「コンパネ」は全く違うものです。
ですから、「こーぞー」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
「こーぞー」を解読すれば、「12mmのラワン構造用合板 特類 F4」に当たり、「ラーチ」といえばラワンが針葉樹になったものです。再生可能資源として最近はラーチが主流です。
ベニヤの接着剤は、特類、T1、T2 の順に水に強くなっています。
ですから、野地ベニヤの場合は特類は必要ですが、室内に面していないため、
F4は必要ありません。
構造用パネルであるOSB、JAS認定品は、よく使われるのは、
1 厚みが、9mm−12.5mm
2 樹種は針葉樹
3 強さの認定が、構造用の倍率を取れている
4 糊の強さが、常時水にぬれても大丈夫(特類)
5 ホルマリン放出量が、少ないので室内に使っても面積の制限がない(F4)
という品です。
壁と床に分けて考えます。
まず、壁。
OSBの9.5mmはJASの4級であり、11−12.5mmはJASの3級です。
構造合板と同じ、壁倍率2.5倍は9−12.5mmのOSBで代えて
大丈夫です。
ちなみにOSBを買おうとすると、メーカーによって、11mmだったり12.5mmだったりしますが、木片を固めて作るため、その木片の強度によって3級取れる厚みが変わるのではないかと思っています。ですから、11mmだから、12.5の構造合板より弱いという考えはしなくて良いです。
床は、根太の状態によって倍率は変わってくるのでざくっと行きます。
12mmの構造合板に代えるには、15mm以上のOSBで大丈夫です。15mmが2級ですので。
OSBの施工方法については、前のブログを参照下さい。
本当に部材不足で大変ですが、知恵を使って、今までのやり方にとらわれず、
買占めをせずにやっていかないと、せっかく入荷しても、部材不足は解消しないでしょう。ゴールデンウィークぐらいには輸入のJAS合板が入荷してくるので、緩和されると思われます。
大震災後、構造合板不足の対応について
- 2011/03/25(金) 09:57:54
この度の大震災で、構造合板が市場から消える!という事態が起っています。
原因は、もともと生産をしぼっていた所へ、構造合板市場の30%、ネダレス工法用ベニヤ厚み24mmではほとんどのシェアを占めるセイホクの工場が震災に合い、出荷できなくなった事です。
この不足は全国的なものです。
ベニヤ問屋筋の話では、震災需要を見越して、メーカーが出荷しないので、問屋も今有る在庫を売り惜しみせざるを得ないところに、品薄となると買い占めたり、在庫を余分にもとうとするので、ますます
足りなくなるのだそうです。
問屋筋からは、「この地震の規模から言うと、構造合板の品薄が解消される見通しは全く立たない、」と困り果てた声ばかり聞こえます。
では、何を代替として、使えばいいのでしょうか。代替え品の需給見通しと、
その場合の注意点と共に述べます。
まず屋根の野地板は常時水濡れが心配なので、9mm特類の構造合板を使いたいです。(F3でも室内でないのでよし)あるいは杉の4分板です。
壁に関しては、OSBでしたら、12mmで2.5倍の壁倍率がとれていますので、OSBボードを使って下さい。
2階の床に関しては、水回り室を除いては、
(1)OSB
(2)タイプ1のラワンベニヤ
(3)杉四分板、を使って下さい。
その場合の注意点は以下の通りです。
(1)OSBはJASの規格適合品を使用して下さい。また、必ず根太に縦を架け渡すように貼って下さい。JAS1、2級であれば、床倍率は構造合板と同じ認定がとれています。
またベニヤより伸び縮みするので、隙間をあける、薄ベニヤの捨てばりをするなどの対策をとって下さい。
(2)ラワンベニヤは性能は構造合板と同じだと思いますが、床倍率の認定がとれていないので、新築で品確法がらみだと検査が通らない可能性があります。
(3)床倍率が根太+合板だと1倍ですが、根太+四分板だと1はとれないです。その場合火打を入れて下さい。
1階の床に関しては、2階と同様ですが、OSBを使う場合は、床下に防湿を施して下さい。わたしは
湿気のことを考えると四分板がいいと思います。
現在の需給状況ですが、杉四分板は、合板前は合板と同じように沢山使われていましたが、今は用途がなくなったため、作る量が少ない所に大量の注文が入っていて応じ切れていない状態です。
しかし、国内林の涵養にもなりますし、対応は順次出来て行くようです。県や木材供給団体も、この地震を踏まえて、山の生産者側に体勢を整えるように要求していきます。
OSBは輸入すればよいので、商社が発注すれば、品薄はなくなるでしょう。
ただ海を渡ってくるので、そうすぐには間に合わず、7、8月でしょうか?早い対応を望みます。
まとめとして、品薄なのですから、特類+F4の合板は場所ごとに使い分けて使って下さい。分け合って適材適所で使っていかないと、あわてて作った家が欠陥住宅となり、大変な損害になりかねません。



